大阪公立大学REDCap学外提供(通称:REDCap-SaaS)とは?|
手続き方法について|
各種書類について|
経費の目安|
ご利用時の注意点|
Web申込み
大阪公立大学REDCap学外提供(通称:REDCap-SaaS)とは?
大阪公立大学REDCapグループでは、研究データの質の向上を目指した基盤構築の一環として、『REDCap』の日本での普及を推進しています。
REDCapを利用するためには、各大学がVanderbilt大学とEnd User License Agreement(EULA)を締結し、大学ごとにREDCap用サーバーを構築し運用を行う必要があります。その際、各大学で、サーバー機器の調達、設定、バックアップ、セキュリティ確保、その他システム運用を実施する必要があります。そのためには専門のIT技術者の関与が必須です。我が国では各大学の臨床研究支援組織にREDCap導入を行うための情報基盤やIT人材が不足しているため、REDCap普及の妨げになっていました。
本グループが2015年6月にREDCap運用を開始いたしましたところ、いくつかの大学から本学のREDCapを利用できないかとの強いご要望がありました。開発元のVanderbilt大学と協議し、日本におけるREDCap普及の為に、本学のREDCapの外部提供(REDCap-SaaS)契約が特別に許可されることになりました。あくまで試験的な取り組みであり、現在世界中で学外提供を行うことができるのは、開発元のVanderbilt大学と大阪公立大学のみとなっています。
手続き方法について
REDCap-SaaSサービスは、通常の商用EDCシステムのレンタルサービスや業務委託契約とは異なります。ご利用に際しては、大阪公立大学との「研究支援契約」を取り交わさせていただきたいと考えています。
【手続きの流れ(概要)】 ※図をクリックするとPDFが開きます。
お申し込み施設との2者契約の場合:
別の施設/企業含めた3者契約の場合:
※ DCC業務を受託している組織が支払う
※ 分担金で別施設が支払う、等
各種書類について
経費の目安
以下は、あくまでも目安になります。
費用には消費税は課金されませんが、規定で則った事務手数料(15%~30%)が課金されます。
詳細は
Web申込み後にお打合せさせて頂ければと存じます。
No. |
内容 |
経費 |
備考 |
1 |
ライセンス料 |
1プロジェクト
30,000円/月 |
初回ユーザID登録時から発生します。 |
2 |
ヘルプデスク料(高) |
13,550円/月 |
サポートレベル「高」のサポートになります。初めてREDCapをご利用頂く場合、初年(利用開始~12ヶ月目)は、こちらのサポートをご利用下さい。 |
3 |
ヘルプデスク料(低) |
3,550円/月 |
サポートレベル「低」のサポートになります。既にREDCapをご利用頂いている場合、或いは2年目以降(13ヶ月目~)は、こちらのサポートをご利用下さい。 |
4 |
サーバ・ネットワーク使用料 |
16,450円/月 |
初回ユーザID登録時から発生します。 |
5 |
割付 |
1プロジェクト
450,000円 |
割付に関しましては、設定等の誤りがあった場合、研究に及ぼす影響が非常に大きいため、REDCapで割付を実施する場合は、必ず本学にてシステム開発することとさせていただきます。 |
6 |
システム構築 |
応相談 |
システム構築をご希望の場合は、研究計画書、症例報告書(CRF)などデータ収集の概要がわかる資料をご準備の上、お問い合わせください。資料は最終版でなくても結構です。 |
7 |
ITコンサルティング |
応相談 |
外部システムとの連携、Hook、Plug in作成、その他 |
8 |
教育支援 |
応相談 |
お申込み施設におけるREDCapのトレーニング支援を行います。 |
9 |
導入・運用コンサルティング |
応相談 |
EULAでのREDCap導入やサービス運用の支援を行います。 |
10 |
サーバホスティング |
応相談 |
お申込み施設に対し、無制限のユーザ、プロジェクト利用を実現する為のサーバ構築、及び運用などを行います。 |
11 |
統計コンサルティング |
応相談 |
REDCap利用に際しての統計の相談 |
ご利用時の注意点
- 窓口となる担当者(REDCap利用の管理者)を指名してください。
研究期間を通して、本学と貴施設との連絡窓口となる担当者(「REDCap利用の管理者」)を必ずご指名ください。本学REDCapグループからの通知等の連絡は、当該担当者にメール等で送付させていただきます。連絡内容には、契約に関する内容、ユーザID発行手続き、REDCapサーバのメンテナンスのお知らせ等が含まれます。担当者は、REDCapグループからの連絡内容を関係者に必ず周知してください。
- ユーザの方々からの問い合わせは「REDCap利用の管理者」で取り纏めて下さい。
REDCapヘルプデスクでは、入力者といったユーザの方々からの問い合わせには対応をしておりません。というのも、ユーザの方々からの問い合わせには研究のプロトコールに関するご質問が含まれることが予想されます。このような質問はREDCapヘルプデスクでは対応が出来ない為、該当研究に関するご質問は、必ず「REDCap利用の管理者」経由でやり取りをさせて頂いております。
ご利用の際には、関係者の方々に必ず周知して下さい。
- 申込者は、REDCapについての基本的な知識のある方とさせていただきます。
申込者は、本学の「REDCapセミナー Fundamental 1」程度の内容をご理解いただいている事を前提といたします。なお、セミナーの受講は必須ではありません。
- ユーザIDは、「施設で発行されるメールアドレス」か「UMINアドレス」でのご登録となります。
本学ではヴァンダービルト大学との契約により、ご申請いただくメールアドレスに制限を設けております。REDCapを利用するにあたり、企業のユーザに対しては入力やDM業務は許可されていますが、開発に伴う機能については公開しないというルールがあります。そのため、アカデミアのユーザとアカデミア以外のユーザの判別が必須となります。
以上のことから、ユーザIDは、原則、「ご施設のメールアドレス」でご申請いただいております。しかしながら、施設によっては全員に対してアドレスを付与されない、といった事もありますので、その場合は「UMINの個人ID」を取得して頂くようにお願いしています。UMINの個人IDの申請は、診療所を含むアカデミアのユーザのみ可能となり、申請時にはご自身の所属を記載しますので、本学ではUMINの個人IDをお持ちの方=日本の医療機関など何かしらアカデミア施設に所属されている方、と認識しております。
監査証跡の保存のため、個人使用のメールアドレスのみご登録いただけます。メーリングリストなど複数人で共有されているアドレスは、ユーザIDとしては使用できません。その旨ご留意ください。
- REDCap資料の入手
本ポータルサイトの「REDCapとは?」のページにて「REDCapについての説明資料」を配布しております。ご興味ある方は、是非ご一読下さい。
「REDCapとは?」には、本画面の右上のメニューリンクから移動して下さい。
- セミナービデオの閲覧
Fundamental 1のビデオも公開しておりますので、是非ご利用ください。
Fundamental 1のビデオの視聴には、Japan REDCap Consortium メーリングリストへの登録が必要です。
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