生化学検査室 免疫血清検査室 血液検査室

 生理検査室  微生物検査室  一般検査室    

 輸血部 病理部



生化学検査室

 血清や体腔液から化学成分を測定することで、身体状態を把握することができます。前回値との大きな乖離やパニック値が出た場合は、早急に主治医に連絡するよう努めています。また、一部の項目は緊急検査として24時間体制で検査を実施しています。

                         説明: E:\IMG_7391.JPG
肝機能検査:AST、ALT、ビリルビン、ALP、γーGT など
腎機能検査:尿素窒素、クレアチニン、尿酸、電解質 など
栄養状態:総蛋白、アルブミン
脂質検査:総コレステロール、TG、LDL・HDLコレステロール
糖尿病関連:血糖、HbA1C、グリコアルブミン など





(2018年5月18日更新)

免疫血清検査室


 免疫反応(抗原と抗体が結合する反応)を利用して、感染症検査やホルモンなどの微量な項目を測定します。
 また、免疫電気泳動や抗核抗体といった用手法検査もおこなっています。


ウイルス感染症検査:HBV関連、HCV抗体、HIV抗体 など
ホルモン検査:甲状腺機能、性ホルモン など
心疾患マーカー:BNP、トロポニン など
腫瘍マーカー:AFP、CA19-9、PSA など

(2018年5月18日更新)

血液検査室

 血液検査室では、貧血や炎症などを知るために重要な血球数算定(白血球数、赤血球数、ヘモグロビン、ヘマトクリット、血小板数)、造血能を反映する網状赤血球比率、細胞の形態に異常がないかを観察する白血球分類、血液の止血能力を知るための凝固線溶検査、血小板の働きを調べる血小板機能検査、血液疾患の中でも特に白血病が疑われたときに重要な骨髄検査、細胞の種類を知るための特殊染色、細胞の起源を知るためのリンパ球サブセット検査、造血幹細胞移植の際に用いる幹細胞採取時のCD34陽性細胞数測定、などの検査を6名のスタッフで行っています。
(取得資格:骨髄検査技師、認定血液検査技師、細胞治療認定管理士、
      フローサイトメトリー技術者、二級臨床検査士(血液学))
 当院での検体数は、血球数算定検査が約1000件/日、凝固線溶検査が約300件/日あります。検査結果を正確かつ迅速に報告するために、自動分析装置にて測定を行っております。検査室に検体が届いてから、血球数算定検査は平均20分、凝固線溶検査は平均40分前後で結果を報告することを目標にしています。また白血球分類では自動分析装置にて目視が必要と判断された場合、血液を塗抹・染色して標本を作製し、約300枚/日の標本をスタッフが1枚ずつ顕微鏡で観察して、異常な細胞が出ていないかを確認し報告を行っています。骨髄検査は有核細胞数・巨核球数の算定、細胞分類を行い、まず検査技師が所見をつけ、担当医と確認のうえ最終報告書を作成します。特に白血病が疑われた場合などは我々検査技師の判断で適時必要な特殊染色を追加で行い、迅速に診療に役立つ情報提供が出来るような体制をとっています。

<血液検査装置・血液標本作成装置および
                          血液検体搬送ライン>


<凝固検査装置>
 細胞の観察や分類をすることは個人の力量に左右されることが多いので、精度向上のために毎月1回血液内科の医師たちと合同で骨髄カンファレンスを行っています。大型ディスプレイに顕微鏡画像を映し、実際の標本を動かしながらひとつひとつ気になる細胞の分類を行い、紛らわしい細胞の見分け方などについてディスカッションしながら、疾患や患者様について情報交換をしています。

<骨髄カンファレンス準備中の風景>

 ISO15189認定取得後は、特に形態検査に関するスタッフの教育に力を入れており、末梢血・骨髄・穿刺液の各分野について担当を決め、毎月1回形態サーベイを行いスキルアップを目指しています。
 また、当院は骨髄移植を積極的に行う施設であるため、ドナー様から提供される骨髄を全国各地の病院まで受け取りに行き当院まで運搬するという業務も我々検査技師が担っています。
 ISO15189認定取得後は、さらに正確で質の高い情報提供が出来る検査室を目指し、チーム医療の力強い一翼となれるよう、これからもスタッフ一同切磋琢磨しながら努めてゆきます。

(2018年1月1日更新)


生理検査室

 生理検査室では、心電図検査、呼吸機能検査、脳波検査、筋電図検査、超音波検査、平衡機能検査などの生理機能に関する検査をおこなっています。

超音波検査

超音波検査室では、腹部・婦人科・乳腺・甲状腺・関節・頸動脈の各超音波検査をおこなっています。検査所要時間は検査部位によって異なりますが、約10分〜30分程度です。


心臓超音波検査

心臓超音波検査室では、心臓超音波検査(経胸壁・経食道)・下肢血管超音波検査・腎動脈超音波検査をおこないます。検査は15〜30分程度です。
     心臓超音波検査 に対する画像結果   
   
 ☆心臓超音波検査
   心臓の大きさや収縮能、拡張能、壁運動、弁膜症の評価など。  
   左側臥位にて、呼吸調節等をおこないながら検査をおこないます。
 ☆下肢静脈・動脈超音波検査
   深部静脈血栓症や動脈閉塞症の評価など。


微生物検査室


 微生物検査室では、尿や喀痰などの様々な材料から病原性のある菌が存在するか、またその菌に有効な薬剤を調べています。感染制御部の先生方と情報を共有することで院内感染の防止にも取り組んでいます。

@一般細菌検査
A抗酸菌(結核菌など)検査
B迅速検査(インフルエンザ、マイコプラズマ、肺炎球菌、クロストリジウム など)
の3種類の検査を6名のスタッフでおこなっています。
最終結果報告までに、一般細菌検査では数日から数週間、抗酸菌検査では数週間から数か月を要します。迅速検査は検体を採取したその日に結果を知ることができます。

塗抹検査

検査材料をスライドガラスに薄く塗り、染色をおこないます。一般検査ではグラム染色で菌を染めます。顕微鏡を用いて、どのような菌が存在するのかを染まり方や形から推定します。
抗酸菌検査では蛍光染色、チールネルゼン染色をおこない、検体処理から鏡検まで約1時間を要します。



         

   グラム陽性菌             グラム陰性菌        チールネルゼン染色
                                      (陽性像)   

培養検査(菌の同定、薬剤感受性)         

検査材料を培地に塗り、孵卵器に入れ菌を肉眼で観察できるように発育させます。発育する培地やコロニーの形、色から菌の推定をおこないます。
菌の同定には自動細菌検査装置や試験管培地を用いています。薬剤感受性検査は一定濃度の菌液を作り、薬剤が存在する中で培養をおこないます。
後日、発育の有無を観察します。



(2018年5月18日更新)

一般検査室

   一般検査室では尿・便などの検査を行っています。尿や便は患者様にとって採取の負担が少なく、日常診療にお
  いて一般的に行われる検査です。
  <尿検査>
  ・尿定性検査
    試験紙を用いて、尿中に出ているタンパク・糖・赤血球・白血球・細菌などを調べます。
  ・尿沈渣
    尿を遠心してできた沈殿物を顕微鏡で観察する検査です。
    赤血球や白血球、円柱、腎臓や膀胱由来の上皮細胞が出ていないか確認します。
    尿が腎臓でつくられ尿路や膀胱を通過して排泄される間に、剥がれ落ちたり混入したものを調べることで、腎
    ・泌尿器系疾患の病態を推測することができます。
    円柱とは腎臓で作られるタンパク質が固まったもので、この中に色々な物(赤血球や白血球や上皮細胞)が含
    まれると腎臓で障害が起こっていると考えられます。
  ・尿中化学
    尿中のタンパク質やクレアチニン、アルブミンなどの様々な項目を定量測定します。



  <便検査>
  ・便潜血
    便中に血液が含まれているか調べる検査です。陽性の場合は、下部消化管の出血が考えられます。癌、腫瘍な
    どの病変の可能性があります。大腸癌のスクリーニングに有用な検査です。
  ・便中ピロリ菌抗原
    ピロリ菌の検査の一つで、便中のピロリ菌の有無を調べます。

  検便についてのお願い
  ・同封の説明書の注意事項をお読みになってから採取してください。
  ・採便後、当日お持ちになれない場合は冷蔵庫に入れて保管し、5日以内にお持ちください。


  <髄液検査>
    髄液は、脳や脊髄の周囲を満たしている体液です。
    白血球の数や種類、糖やタンパク質の量を調べることにより、髄膜炎の原因や程度について調べる検査です。

(2018年1月17日更新)

輸血部                                           

 輸血部では輸血療法を必要とされる患者に対して安全な血液製剤を迅速に供給するため、輸血関連検査・血液およびアルブミン製剤管理業務全般をおこなっています。
 また移植医療の補助業務もおこなっています。

血液型検査
 ABO・Rh式血液型の検査をしています。
 また、通常の検査で血液型が判定できない場合は酵素測定や遺伝子検査もおこないます。

不規則抗体検査
 ABO式以外の血液型に対する抗体の検査です。通常、検体到着から約1時間で結果は出ます。
 検査結果が陽性となった場合は抗体同定検査をおこない、臨床的に意義のある抗体を同定します。
 同定検査の結果をもとに適合血を選択します。

その他の検査
 抗体価測定:抗A・抗B抗体、不規則抗体
 HLAタイピング
 抗HLA、抗血小板抗体検査

製剤管理業務
 RBC・FFP・PC等の血液製剤
 自己血製剤
 アルブミン製剤
 幹細胞移植細胞



病理部                                           

 病理検査では、組織や細胞を肉眼的・顕微鏡的に観察し、病気や癌の診断をおこないます。
 業務としては、組織検査・細胞診検査・術中迅速検査・病理解剖に分けられます。

病理組織検査
 手術や生検検査より組織標本を作製し、病理医が診断をおこないます。この結果をもとに治療方針が立てられ、手術の術式の決定、薬剤の選択など適切な治療をおこないます。

細胞診検査
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尿、喀痰、穿刺吸引や子宮から採取した細胞などが対象です。
これらの細胞の塗抹標本を作製し異型細胞(癌細胞)を細胞検査士が
スクリーニングします。
悪性の疑いがある場合は、病理医が最終診断します。

術中迅速検査
 手術中に術中検体を急速凍結して標本を作製し、病変部の良・悪性や癌が取り切れているかを診断します。
 手術中に診断結果が報告されるので、結果によっては術式や切除範囲が変更され、より適切な手術が行われます。
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病理解剖
 患者様が亡くなられた場合、ご遺族のご理解、承諾を得たうえでおこなわれます。
 死因の解明、診断および治療効果の検証を目的としています。


                                    

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