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患者総合支援センター

医学生レポート

実施概要・目的

【白衣授与式】(令和2年12月) 【白衣授与式】(令和2年12月)

毎年1月から附属病院で2年間の臨床実習をスタートする直前の医学科4年生に行います。「良医」を目指すことをより一層、意識させるためです。

大阪市立大学医学部では、1学年100名の医学生が、6学年かけて、世の中に貢献できる良医を目指して日々研鑽を重ねています。 特に、「医師に求められること」を学生時代から意識することは非常に重要なことです。 そこで今回、医学科3年生のカリキュラウムとして、みなさまからの「ご意見箱」を通読した上で、「将来医師としていかにふるまうべきか」をレポートさせました。 そのいくつかを指導医のコメントとともに提示いたします。 ご覧いただき、良医を目指す彼らの成長過程をみなさまに少しでも理解していただきたいです。
求められる良医の育成は、教育機関の力によるものだけではありません。 未来の良医は育むために、今後ともご理解・ご協力を何卒お願いいたします。
令和3年5月
大阪市立大学医学部附属病院

本学の使命

「智・仁・勇」の医学部基本理念のもとで、深く温かい心を持つ高度な医療を実践する医師・医学研究者を育成するとともに、最先端の創造的な医学研究を達成できる、世界的に活躍する研究指導者を育てることをめざしています。

代表的なレポート

将来医師として、医療知識が豊富であったり手術の技術が優れているのはもちろんのこと、医療的な内容以外の点にも気づいたり、患者さんや他の医療スタッフに対しても丁寧にそして優しく心遣いができるような医師になりたい。患者さんだけでなく患者さんの家族のことや、患者さんの病院での生活のことなど、患者さんが医師によって医療行為を受けている時間以外のことを考えられるように将来医師としてふるまっていきたい。

【教員のコメント】
市大のアドミッションポリシーの意味を多角的に理解したことを高く評価

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 将来医師としていかにふるまうべきかというテーマであるが、実際に大阪市立大学医学部附属病院のホームページのご意見箱を見てみると、手術や医療者が行う医療的な内容についてというよりも、どちらかというと施設のことや他の患者さんの態度や医療者の人としての態度についての意見が多いことに気がついた。例えば、施設内の照明が暗かったり、このようなコロナ禍で患者さん同士話す時間が決められているのにも関わらず会話ができる時間以上に話していたり、予約していた時間に医師が来なかったり、とのことであった。患者さんの立場から見ると、医療者が患者さんの病気を治してあげることは当たり前であると思っているのかもしれない。もちろん医師の仕事は、患者さんの病気を治し救うことである。だからこそ患者さんは、技術や医療的な内容以外の、至っていない所に敏感に気がついてしまうのかもしれない。今現在三回生の私はまだまだ医療知識が不十分であるため、将来の職業の医師の立場というよりも患者さんからの立場の方が考えやすい。この患者さんの立場からでしか見えない、医師になってからでは味わえない今しか感じ取れない事を将来医師になった時に覚えておけるようにしたい。そして将来医師として、医療知識が豊富であったり手術の技術が優れているのはもちろんのこと、医療的な内容以外の点にも気づいたり、患者さんや他の医療スタッフに対しても丁寧にそして優しく心遣いができるような医師になりたい。具体的に述べると、患者さんの目を見てうなずきながら笑顔で話したり、施設内の設備について患者さんの立場に立ってより良い改善点を考えてみたり、患者さん同士の交友関係についても気にかけてみたり、患者さんの家族をその患者さんと同じぐらい大切に扱ったり、などである。このようなことは大阪市立大学医学部のアドミッションポリシーである「智、仁、勇」にもあらわされていると思う。いつも大学の授業で教えて頂いていることであるが、仁が欠けている医師が多いと言われている。智と勇だけが優れている医師ではなく、基本的なことであるが、患者さんの気持ちを第一に考え、患者さんだけでなく患者さんの家族のことや、患者さんの病院での生活のことなど、患者さんが医師によって医療行為を受けている時間以外のことを考えられるように将来医師としてふるまっていきたい。

【教員のコメント】
将来医師としていかにふるまうべきかというテーマに対し、患者様からの生の声を真摯に受け止め、市大のアドミッションポリシーの意味を多角的に理解したことを高く評価しました。

 診察中だけでなく、それ以外の時間でも医師は常に患者さんに見られているので常に医師としての自覚を持って仕事に真摯に向き合うことの大切さを学んだ。小さな気遣いが、患者さんにはとても印象的な出来事になるので、医師は技術はもちろんそれ以外にいかに患者さんを気遣えるかが重要であることを学んだ。将来は技術を確立した上で、そういう気遣いも出来る医師になりたいと思った。

【教員のコメント】
シチュエーションをイメージしたうえで、具体的な行動目標を示している

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 今回大阪市立大学医学部附属病院のご意見箱を読み、様々な患者さんの声を目の当たりにした。快く感じたことに関する意見よりも、不快に感じたことに関する意見の方が多く見受けられた。その内容は、他の患者さんや、設備、規則に関することもあれば、ナースや医師の態度や行動に関することもあった。特に医師に関しては技術面に関する意見はあまり見られず、態度や仕事に対する姿勢に関することが多かったと感じた。具体的には、診察時間の開始時刻の遅れや、待ち時間、採血の際の細かい気遣いなどである。診察開始時間の遅れには様々な理由があると思うが、数分であってもその遅れは患者さんの不満につながる。さらには時間に忠実な医師がいることまで記載されていた。診察中だけでなく、それ以外の時間でも医師は常に患者さんに見られているので常に医師としての自覚を持って仕事に真摯に向き合うことの大切さを学んだ。逆に良い意見としては、採血の際、血管が浮き出にくく困っている患者さんに対してスムーズに温かいタオルを渡したことが記載されており、そういう一見小さな気遣いが、患者さんにはとても印象的な出来事になるので、医師は技術はもちろんそれ以外にいかに患者さんを気遣えるかが重要であることを学んだ。将来は技術を確立した上で、そういう気遣いも出来る医師になりたいと思った。

【教員のコメント】
シチュエーションをイメージしたうえで、具体的な行動目標を示している点が、他の感想に比べてよかった。

 医師は患者さんの病気を治すことが仕事であると考えていますが、「人」を相手にする仕事であるので、信頼関係を構築する必要があると思います。患者さんの気持ちをしっかり把握し、この先生なら安心してお願いできると患者さんに思ってもらえるような医師になりたいと思いました。患者さんは、診察の面より、「心」の面に不満が多いということが分かり、今回ご意見箱を見ることができて良かったです。

【教員のコメント】
医療は技術だけじゃ駄目なんだということに気づきを得られた

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ご意見箱を読んで感じたことは、患者さんは、医師が想像している以上に、医師のことを見ているということです。
仕事中の言葉使いや態度のみならず、食べているものや、私語まで指摘されていることにはとても驚きました。病院にいる間は、常に見られているということを意識しながら、働かないといけないなと思いました。医師は患者さんの病気を治すことが仕事であると考えていますが、「人」を相手にする仕事であるので、信頼関係を構築する必要があると思います。バックグラウンドに気を配りながら、分かりやすく説明することも仕事だと思いました。僕は、将来外科の道に進みたいと現状考えておりますが、手術の腕だけ磨いとけばいいということじゃないということが、身に染みました。体にメスを入れられる患者さんの気持ちをしっかり把握し、この先生なら安心してお願いできると患者さんに思ってもらえるような医師になりたいと思いました。患者さんは、診察の面より、「心」の面に不満が多いということが分かり、今回ご意見箱を見ることができて良かったです。

【教員のコメント】
医療は技術だけじゃ駄目なんだということに気づきを得られたことは素晴らしいと思います。

 これまでコミュニケーションの授業において良き医師としての振る舞いというものを習ってきましたが、実際にそれらを行うことで患者さんに良い印象を与えることができるのだとわかりました。将来はこれらの習ったことを活かして患者さんに不快感を与えない振る舞いをしようと思いました。将来医師として、患者さんとコミュニケーションをしっかり取り、患者さんが話しにくいことを気軽に相談してもらえるよう気持ちに寄り添った振る舞いをするべきであると考えるようになりました。

【教員のコメント】
患者さんとのコミュニケーションの大切さを再認識しました。

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  令和2年4月分から令和2年9月分までのご意見箱を見たところ、医師に関することが書かれたものは少ないように感じました。しかし、数少ないそれらのご意見では、患者さん目線で見たときに、どのような医師の対応がよいのか、悪いのかということがはっきり書かれていました。これまでコミュニケーションの授業において良き医師としての振る舞いというものを習ってきましたが、実際にそれらを行うことで患者さんに良い印象を与えることができるのだとわかりました。将来はこれらの習ったことを活かして患者さんに不快感を与えない振る舞いをしようと思いました。
また、ご意見箱に投函されたものは、施設や設備への不満、看護師や清掃員など医師以外のスタッフの態度への指摘が大多数を占めているように見受けられました。このようにご意見箱に気付いたことを意見として提出してくださる患者さんがいる一方で、不満があってもご意見箱に出せない患者さんもいるのではないかと思います。そのような患者さんが不満を抱えたまま治療を進めていくことがないよう、診察時やお話しする時間があるときに悩みや不満はないか医師から患者さんに話してもらう機会を設けるべきではないかと考えさせられました。今回ご意見箱とその回答を見たことで、将来医師として、患者さんとコミュニケーションをしっかり取り、患者さんが話しにくいことを気軽に相談してもらえるよう気持ちに寄り添った振る舞いをするべきであると考えるようになりました。

【教員のコメント】
すごく有意義な振替実習で、次年度以降ルーチン化しても良いくらいの実習ではないかと思いました。
患者さんとのコミュニケーションの大切さを再認識しました。

 将来医師として、患者さんの立場で物事を見る必要があると思った。病院の職員や看護師としっかりと連携して、患者さんが快適に過ごせるように心がけなければならないと思った。病院ではたくさんの職種の人が働いていて、完璧に連携をとるのは難しいかもしれないが、病院の隅々まで気を配る必要があると思った。

【教員のコメント】
医師は病院職員や看護師と連携するべきという多職種連携の必要について学べた

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  患者さんならではの視点での意見が多いように感じた。私が想像していた以上に細かい部分まで見ているんだなと思った。病気で苦しんでいる、体が不自由だからこそ気づけることも多いと思った。健康な人からするとなんともない小さな段差も、点滴を持ったひとや車椅子のひとからすると大変だと感じた。病院のスタッフや看護師、医師の対応についての意見もたくさんあった。感謝の言葉もある一方で、厳しい意見も見受けられた。何でもかんでも対応できるわけではないから、対応できない時にはその旨をしっかり説明する必要があると感じた。患者さんは不安を抱えて病院に来ているのだから、しっかりと患者さんの立場に立って考える必要があると思う。忙しいからというのは言い訳にならない。出来る範囲で丁寧に対応する必要があると思う。病院はあくまでも公共の場なので、しっかりと相手のことを思いやって、全員が快適に過ごせるように心がけなければいけない。診察の待ち時間が長いことや、会計に時間がかかってしまうのは仕方の無いことだが、こういう理由で時間がかかっています等説明するだけでも印象が変わるのではないかと思った。将来医師として、患者さんの立場で物事を見る必要があると思った。病院の職員や看護師としっかりと連携して、患者さんが快適に過ごせるように心がけなければならないと思った。病院ではたくさんの職種の人が働いていて、完璧に連携をとるのは難しいかもしれないが、病院の隅々まで気を配る必要があると思った。

【教員のコメント】
今回ご意見箱を閲覧する実習を通して、医師患者関係を大切にし患者に寄り添う姿勢を学ぶだけでなく、医師は病院職員や看護師と連携するべきという多職種連携の必要について学べたことが評価される。

 患者さんがこうしてほしいと思うことがあっても勤める側からすると難しいことが多くあり、その矛盾をひとつずつ解決していくことが不可欠なのだと思いました。患者さんはすぐに気がつくということを胸に留めておきたいです。そのようにして患者さん一人一人の意見に向き合い、一人でも多くの患者さんが余計な心配なく、快適に治療を受けられる環境を作れるよう精進したいです。

【教員のコメント】
医療従事者・患者間の意識にギャップがあり、ひとつずつ着実に解決していくことの大切なことに気づいたことが良い

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  ご意見箱を読んでまず最初に感じたのは、私たち医療従事者側と患者さん側では当たり前と思っている内容が全く違うことが多くあるということです。例えば、トイレの前に人目避けのためのカーテンを設置して欲しいというご意見がありましたが、事故防止という観点から見るとそれは難しいことです。そのように患者さんがこうしてほしいと思うことがあっても勤める側からすると難しいことが多くあり、その矛盾をひとつずつ解決していくことが不可欠なのだと思いました。そしてそういったご意見に対する回答はこういう理由で厳しいのだという説明をきちんとしなくてはならないと感じます。それはこういったご意見箱に対する回答だけでなく、普段の診療で患者さんから投げかけられる疑問等に対しても同じように真摯に答えなければならないのだと思いました。そしてそれがもし投げやりで適当な回答であれは、患者さんはすぐに気がつくということを胸に留めておきたいです。そのようにして患者さん一人一人の意見に向き合い、一人でも多くの患者さんが余計な心配なく、快適に治療を受けられる環境を作れるよう精進したいです。

【教員のコメント】
医療従事者・患者間の意識にギャップがあり、ひとつずつ着実に解決していくことの大切なことに気づいたことが良いと思います。また、諦めずにより良い環境を作ることを目標に以ていることは、リーダーとして素晴らしいと感じました。
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