「多くのことを学べる環境がすぐそこにある!!」
感染管理認定看護師になって12年目、感染管理において切っても切り離せない感染症診療について改めて学ぼうと思い、特定行為研修に参加しました。
~自施設での実習~
普段から一緒に仕事をしている医師に指導していただきました。
こんなにじっくりと症例を振り返ったのはいつぶり?と反省しましたが、その実習を通して、医師の視点や判断の過程、患者様にとっての最良の治療の選択などに触れました。
~研修修了後に取り組んだこと~
まず、看護師の院内研修のあり方を見直しました。
これまでは、研修内で基本的な概念について説明することが多かったのですが、そこを事前学習に変更し、研修では臨床推論を取り入れ、症例検討に力を入れるようにしました。
また、抗菌薬適正使用に向けた多職種ラウンドでは、医師への治療支援だけでなく、看護師にも感染症の原因、経路、治療をわかりやすく説明し、その患者様に必要な感染対策を一緒に考えるという支援をしています。「知ること=楽しい」患者様の病態を理解し、何が必要か考えることは、非常に充実した時間であり、それが看護師の楽しさだと思います。
~これからの目標~
当院には感染症専門医が複数いますので、医師が中心となって感染症診療に取り組んでいます。看護師に求められる役割は、適切な診断・治療が行われるように、患者様を観察し、的確な情報を医師にフィードバックすることです。今後は、院内研修だけでなく、OJTを通して臨床推論の考え方を伝えていきたいと考えています。また、院内だけでなく、地域医療機関への支援も求められます。地域医療機関では、感染症専門医がまだ十分にいないのが現状で、だからこそ特定行為の活躍の場が多数あります。今後は、地域医療機関への支援も積極的に行っていきたいと思います。