大阪市立大学大学院医学研究科 脳神経外科学教室
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がんゲノム医療とは
 がんは遺伝子の病気です。がんの原因となる遺伝子は数多くあり、患者さん一人ひとりによっても異なります。がん細胞の遺伝子異常を明らかにすることで、その患者さんにより適した治療薬が選択できる可能性があります。このように、がんに関わる遺伝子について一度に多くの遺伝子異常を調べる検査を「がん遺伝子パネル検査」と言い、その遺伝子解析結果をもとに患者さんの治療に役立てる医療が「がんゲノム医療」です。2018年4月に当院は厚生労働省より「がんゲノム医療連携病院」に指定され、がんゲノム医療を開始しています。
がん遺伝子パネル検査の種類
OncoGuideTMNCCオンコパネルシステム
費用 56万円*(保険診療*)
必要な検体 腫瘍検体**と血液検体
解析対象遺伝子 114遺伝子
FoundationOne®CDxがんゲノムプロファイル
費用 56万円*(保険診療*)
必要な検体 腫瘍検体**
解析対象遺伝子 324遺伝子
*保険診療であるため、1〜3割が自己負担となります。加えて高額療養費が利用できますので月毎の自己負担額は限度額によって異なります。検査費用は検査申し込み時と結果説明時の2回に分けてお支払いいただきます。また、腫瘍検体の状態の確認にかかる病理診断料(4500円の1〜3割負担)、受診の度に受診料など別途費用がかかります。
**検体の腫瘍割合、保存状態によっては検査が実施できないことがあります。その場合でも病理診断料や説明の際の受診料等がかかりますことをご了承ください。
がん遺伝子パネル検査の対象者
 以下の条件を両方満たす場合、保険診療の対象となります。
(1)下記のいずれかの診断を受けた方
 ・標準治療がない固形がん(原発不明がんや希少がんなど)
 ・標準治療が終了あるいは終了見込みである固形がんの方

(2)全身状態および臓器状態等から、本検査施行後(2.3ヵ月後)に抗癌剤が開始可能な全身状態であると主治医が判断した方(およそ2.3ヵ月後に抗癌剤療法を実施できる方)

がん遺伝子パネル検査の流れ
@予約 現在通院中の病院の主治医に検査受検についてご相談ください。
患者さんからの直接の予約は受け付けておりません。
他院通院中の場合、主治医を通して当院に予約をいただきます。
A腫瘍検体の確認 当院病理部で腫瘍検体を評価し、がん遺伝子パネル検査に適しているかどうかを判定します。
B受診(検査の説明) 腫瘍検体の判定を受けて検査実施の可否をお伝えし、実施可能であれば検査内容や費用について説明いたします。
説明を聞いた上で検査実施に同意をいただければ、検査を進めることとなります。
※もし腫瘍検体が検査に適していない場合には、現在通院中の病院で新たに生検をするかどうかご相談します。
C検査の実施 検査実施に同意いただいた場合、検査会社に検体を発送します。
D受診(結果開示) 検査の結果、および結果に基づく治療の情報について説明いたします。
※B〜Dまで約2ヵ月かかります。
がん遺伝子パネル検査について知っておいてもらいたいこと
  • がん遺伝子パネル検査を行ってもがん細胞の遺伝子異常が見つからない場合があります。また、遺伝子異常が見つかってもその異常に適した薬がない場合があります。
  • 検査結果に適した薬剤が国内未承認の場合、薬剤使用までに時間を要することや、治療が自費になることがあります。
  • 検査を行うことで効果の期待できる薬剤の投与ができた患者さんは約1割とされています。
  • 検査の結果、生まれつき腫瘍にかかりやすい体質と推測されることがあります。その結果の詳しい説明を希望される方は遺伝カウンセリングを受けることができます。
がん遺伝子パネル検査目的での当院紹介を検討いただいている医療関係者の皆様へ
以下の事項をご確認の上、お申し込みください。

検査の適応について

下記2点に関して必ずご確認ください。
1) 患者さんが検査対象の条件を満たしているかどうか
標準治療がない固形がん患者または局所進行もしくは転移が認められ、標準治療が終了となった固形がん患者(終了が見込まれる者も含む)かつ、全身状態および臓器機能等から、本検査施行後に化学療法の適応となる可能性が高いと主治医が判断した方。
2) 検査が可能な検体があるか
下記の「提出検体(FFPEブロック)の条件」をご確認ください。

提出検体(FFPEブロック)の条件

遺伝子パネル検査に適したFFPE(Formalin fixed paraffin embedded)ブロックをご提出ください。適正な条件は以下のとおりです。
1. 材料は手術、生検材料いずれも過去3年以内のブロックが望ましい。
2. 10%中性緩衝ホルマリン固定液を使用し、検体採取後、すみやかに固定液に入れる。
6時間以上48時間以内の固定が望ましい。
*固定条件が検査結果に大きな影響を与えます。
*ホルマリン固定以外の固定液では検査実施しておりません
3. ブロックの保管は高温多湿が避けられている状態が望ましい。
4. 有核腫瘍細胞割合が最低20%〜30%以上あるブロックを選択して提出して下さい。
切片5mm×5mm(25mm)以上の表面積を有する条件下での%です)
検体の状況によってはブロックの変更をお願いする場合もあります。
*選択に迷われる場合は正常部位を含んだ腫瘍部のブロックを複数個提出いただければ、こちらで1ブロックを選択します。
5. 搬送は高温多湿による保管は避け、25℃以上となる場合は冷蔵で運搬をお願いします。
*ご不明な点がありましたら、大阪市立大学医学部附属病院病理部・病理がんゲノム担当(電話06-6645-2227【直通】)までご連絡ください。

紹介の手続きについて

(1)貴院のご担当者(地域医療連携室等)から、当院の地域医療連携室宛に下記をFAXしてください。
   ・診療情報提供書(診察予約申込書)Excel
    ※がん遺伝子パネル検査目的である旨を明記ください。
   ・臨床情報記入用紙Excel
   ・最新の採血結果
(2)(1)のFAXと同時に、下記をゲノム医療センター宛てにご送付ください。
   ・上記「提出検体の条件」を満たす腫瘍検体
   ・検体情報記入用紙Excel
   ・CT画像
(3)(2)が届き次第、患者さんの受診日を決定し貴院のご担当者(地域医療連絡室等)へお伝えします。その後、検体が検査に適していない場合であっても患者さんには受診いただきます。その場合、患者さんが新たな組織採取を希望された場合には、紹介元主治医へご相談することがあります。

検査後の治療について

がん遺伝子パネル検査結果はご紹介いただいた主治医に報告されます。検査結果は、遺伝子異常や推奨される治療薬の有無が記載されています。その結果に基づいて、主治医が治療法を判断します。
がん遺伝子パネル検査に関するお問い合わせ先・送付先 
〇 がん遺伝子パネル検査全般に関するお問い合わせ
大阪市立大学医学部附属病院 ゲノム医療センター
電話番号:06-6645-2806(直通)
〇 組織検体に関するお問い合わせ
大阪市立大学医学部附属病院 病理部・病理がんゲノム担当
電話番号:06-6645-2227(直通)
〇 申し込みFAXの送付先
大阪市立大学医学部附属病院 地域医療連絡室
FAX:06-6646-6215(直通)
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