
病態と合併症に応じた運動療法を含めた積極的な糖尿病治療、超音波や脈波解析による非侵襲的動脈硬化診断などを取り入れ、治療成績の向上を目指しています。
(診療科の特色)
糖尿病、高脂血症などの生活習慣病の合併症の制圧を目指して、
(1)常に積極的な代謝異常への治療介入をおこないつつ、
(2)腎合併症および
(3)血管合併症の発症前、早期から進行した時期にいたるまでの総合対策を行っています。
さらに、周術期、妊娠、合併症治療時など他診療科の糖尿病管理も積極的に行っています。また、国公立施設では初めて
『疲労』を研究・診療する『疲労クリニカルセンター』を開設し、慢性疲労症候群を中心に高度な専門診療を『慢性疲労外来』にて行っています。
(社会的ニーズ)
(1)激増しているメタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)の病態診断と積極的な薬物治療を行いつつ、
特に、早期の動脈硬化診断を最新の超音波装置、脈波速度、血小板機能検査などを外来診療にて導入し、積極的な治療介入のモニタリングとしています。
(2)年々増加する腎症、慢性腎不全の進展予防と予後改善を目指して集学的治療を行っています。
(3)ストレスの多い現代社会において『難治性疲労』の診療は社会的ニーズが高く、全国より患者さんが受診しています。
(今後の展望)
例年糖尿病外来通院患者約1000名、年間糖尿病関連入院患者約500名の外来・病棟診療を行っています。今後は、
(1)病診連携を通じて関係医療機関への合併症・動脈硬化診断モニタリングや治療方法などのフィードバックをさらに強化し、
高度専門の基幹病院としての役割を強化していきます。
(2)慢性疲労症候群における新しい診断検査の開発と治療応用の促進を強化します。