大阪市立大学医学部附属病院は、平成 20 年 12 月2日付けの大阪南労働基準監督署からの指導により、本院に勤務する平成 20 年度新規採用看護師の超過勤務実態調査を実施しました。その結果、超過勤務命令簿等の労働時間実績と出退勤管理システムの退勤時刻との間に相違があるもののうち、超過勤務命令外の労働の事実が判明した看護師 190 名(約 37,000 時間)について、平成 21 年5月給料において超過勤務手当の清算を行いました。
また、他のすべての看護師についても同様の調査を実施し、超過勤務命令外の労働の事実が判明した看護師 496 名(約 30,000 時間)について、平成 21 年 10 月給料において超過勤務手当の清算を行うこととしました。
<経過及び内容>
平成 20 年 11 月 27 日及び 12 月2日に実施された大阪南労働基準監督署の立入り検査の結果、平成 20 年度採用の看護師の労働実態について、超過勤務命令簿等の労働時間実績と出退勤管理システムとの間に相違があり、超過勤務命令外の労働時間が正確に把握されていないとの指導を受けました。
この指導を受け、平成 20 年度採用の看護師の勤務終了時間又は超過勤務終了時間と出退勤システムに記録されている退勤時間との相違について、平成 20 年4月から 11 月までの実態調査を行った結果、超過勤務命令外の労働実態が確認されたものが看護師 190 名に対して約 37,000 時間あり、この調査結果に基づき平成 21 年5月給料において、超過勤務手当約 6,900 万円の差額支給を行いました。
さらに、この指導事項及び実態調査結果を鑑みて他の看護師 554 名に対して平成 20 年4月から 11 月までの同様の調査を実施したところ、既に超過勤務手当を支給している業務以外で労働実態が確認されたものが看護師 496 名に対して約 30,000 時間あったため、平成 21 年 10 月給料( 10 月 16 日支給)において、超過勤務手当約 7,450 万円の差額支給を行うこととしました。
このような超過勤務手当の未支給が生じた原因については、新人看護師は、看護業務を早期に習得するために勤務終了後も自己学習等を行っている場合があり、それらの職場における自己学習を超過勤務として把握していなかったこと、 その他の看護師で既に超過勤務手当を支給している業務以外で労働実態が確認された内容は、 患者様の様態の急変等により緊急的に超過勤務が延長されたものや、病棟での自己学習及び後輩指導等であり、それらの超過勤務を適正に把握できていなかったことが原因であると考えております。
今後、この指摘事項及び実態調査内容を真摯に受け止め、 超過勤務を命じる看護師長等の意識改革を行うことを目的とした労務管理に関する研修を行うとともに、時間外労働の実態を適正に管理及び把握するために、出退勤システムの更新を検討するなど、附属病院全体で 再発防止に努めてまいります。
※調査対象者数 750 名(平成 20 年度採用者 196 名・その他 554 名)
清算対象者数 686 名(平成 20 年度採用者 190 名・その他 496 名)
清算対象時間 約 67,000 時間 (平成 20 年度採用者約 37,000 時間・その他約 30,000 時間)
総清算支給額 約 143,500,000 円 (平成 20 年度採用者約 69,000,000 円・その他約 74,500,000 円)